全数届出の見直しにより発生届の対象範囲が限定されます
最終更新日:2022年9月21日
今まで、コロナ陽性になると、全員が発生届を提出する対象となっていました。
これはコロナにかかった方、医療スタッフ、保健所スタッフをはじめ社会の負担が非常に大きいものでした。
いよいよ世界的にもコロナパンデミックの終了を見通し、またWithコロナの新たな段階への移行にむけて、日本も動き出した形です。
社会全体の負担を減らしていこうということで、具体的には
2022年9月26日より発生届の対象が以下に限定されます
- 65歳以上の方
- 入院を要する方
※診察時は問題なくても、基礎疾患などの理由で入院の必要が生じる可能性があると医師が判断した場合も含みます - 重症化リスクがある、かつ
└ 新型コロナ治療薬の投与が必要な方
└ または、酸素投与が必要な方 - 妊婦
それ以外の方は、発生届の対象外となります。
「自分は発生届の対象にならないが大丈夫なのか、心配だ」という声もあるでしょう。
それに対し行政としては、以下の公表をしています。
発生届の対象外となる若い軽症者が安心して自宅療養ができるようにするための環境整備
- 抗原定性検査キットのOTC化(インターネット等での販売を解禁)
- 発生届の対象とならない方が体調悪化時などに連絡・相談できる健康フォローアップセンターの全都道府県での整備
- 発生届の対象外の方々にも、必要に応じて、宿泊療養や配食などの支援が可能になるようにする
「発熱がありコロナが心配なのに病院にいけないのか」と思われる方もいるかもしれませんが、そのようなことではありません。
今まで通り病院を受診することも可能です。
希望により以下の2つのフローに別れることになります。
病院の受診を希望する場合(高齢や基礎疾患あり、小児、妊婦等含む)
発熱外来を受診(LINE予約[診療科は内科または小児科を選択]をお願いいたします)
↓
陽性の場合、発生届の対象となる方のみ発生届提出
↓
対象者は重点的に健康観察または入院
症状が軽いなど自宅で速やかな療養開始を希望する場合
コロナ検査キットを自分で入手してセルフチェック
↓
陽性の場合、健康フォローアップセンターに連絡・登録
↓
体調により自宅療養、または医療機関を紹介
以上、コロナ感染時のリスクが高い方のみに発生届提出の対象者が限定された後の仕組みについて解説いたしました。
当院では医師の診察はもちろんのこと、来院されてすぐに抗原検査・PCR検査の実施が可能です。
体調面がご心配な方はお気軽にご相談ください。
作成:医療法人社団エキクリ医師