まだまだ全貌が明らかになっていない新型コロナウイルスですが、子どもに関するデータが少しずつ出始めています。
2020年3月 Pediatrics という有名な雑誌で発表された論文をご紹介します。
中国国内における大規模な研究結果です。
Dong Y et al. Epidemiology of COVID-19 Among Children in China. Pediatrics. 2020 Mar 16.
新型コロナウイルス感染症の小児(18歳以下) 2,141例の重症度
無症状 | 94例(4.4%) | |
軽症 | 1,091例 (50.9%) | 風邪または下痢症状 |
中等症 | 831例 (38.8%) | 肺炎がみられた |
重症 | 112例 (5.2%) | 低酸素の所見あり |
重篤 | 13例(0.6%) | 生命を脅かす臓器不全 |
肺炎がみられる「中等症」が、40%近くみられ、とても高い数字です。
そもそも、症状が重く長引いたりしたために、新型コロナウイルスの検査に回ったと考えられるので、この解釈は注意が必要です。
この論文の結論には、
子どもの新型コロナウイルス感染は、大人ほど重症ではないが、年齢が低いほど、特に幼児は感染によるダメージが大きいと書かれています。
2020年3月に感染が日本でも広がり始めた頃、子どもは大丈夫、という噂もありましたが、そのようなことはなく、子どもも感染しないような対策が必要です。
#StayHome
#うちで過ごそう
新型コロナウイルス感染のご心配は尽きないこととお察しいたします。
かかりつけの方のみでなく、当院が初めての方も、電話診療またはオンライン診療で受診いただけます。
我慢しすぎることで悪化させてしまう事例も発生していますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。