50歳以上は接種推奨!帯状疱疹ワクチン
東京都も助成事業を開始している「帯状疱疹ワクチン」の接種。50歳以上は特に接種をした方が良いと言われています。
今回は帯状疱疹および帯状疱疹ワクチンについて詳しく解説していきます。
そもそも帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。
水疱が見られる2~3日前から痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度たつと水疱の多発や発熱、頭痛といった症状がみられることもあります。
2~4週間程度で皮膚症状がおさまることがほとんどです。
子どもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかると、水痘・帯状疱疹ウイルスが体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。
原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスに対しては、成人の9割以上が抗体を持っていることから、既にほとんどの人が感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。
帯状疱疹は痛い?どんな症状が出るの?
- かゆみ
- しびれ
- ピリピリ
- ずきずき
- チクチク
帯状疱疹の症状には個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。
痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、焼けるような痛みまで様々です。
その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、個人差もありますが眠れないほど痛むこともあります。
強い痛みや皮膚の症状は、ほとんどの場合、体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。
帯状疱疹の発疹や水ぶくれなどは治療しなくても治る場合もありますが、治療が遅くなったり治療されないまま放置されると、頭痛や高熱などの全身症状が出現することもあります。
特に首から上の帯状疱疹は、重症の場合、失明、顔面麻痺や難聴を引き起こすこともあります。
発疹が消えた後も痛みが残ることがあるため、できる限り早く医療機関を受診し治療を始めることが重要です。
帯状疱疹はうつるの?
周囲の人に帯状疱疹としてうつることはありません。ただし、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する抗体のない人には感染する可能性があり、その場合はみずぼうそうを発症します。
帯状疱疹は再発する?
帯状疱疹は一度だけでなく複数回かかる場合もあり、その場合、初回発症部位とは異なる場所に発症することが多いとされています。
また、2回目の帯状疱疹の発症は女性および50歳以上の方に多いとされています。
みずぼうそうが治ったあともウイルスは神経節に潜んでおり、免疫力が低下するとウイルスが再び活動、増殖し、帯状疱疹を発症しますが、ウイルスに対する免疫ができます。しかし、その後免疫力が低下すると、ウイルスが活動をはじめ、再び症状が出現することがあります。
帯状疱疹の治療方法は?
帯状疱疹の治療法は症状によって様々です。
発疹やそれに伴う痛みに対しては抗ウイルス薬や痛み止めを使用し、帯状疱疹後の神経痛に対しては鎮痛補助薬やオピオイド鎮痛薬が使用されます。
帯状疱疹の予防方法は?
- 健康的な生活習慣を心掛ける
- バランスのとれた食事、適度な運動と十分な睡眠
- ワクチン接種
予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。
さらに、50歳以上の方については、ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。
帯状疱疹ワクチンとは?
帯状疱疹ワクチンは現在、ビケンとシングリックスの2種類があります。
当院でも取り扱いのある不活化ワクチンである「シングリックス」は2回接種が必要ですが、発症予防効果が96.6%と高い効果が期待できます。
日本人成人のほとんどは帯状疱疹の原因となるウイルスに対する抗体を保有しているとされていますが、獲得した抗体は年齢とともに弱まり、帯状疱疹を発症するリスクが高くなると言われています。
特に50歳以上は発症リスクが高くなる傾向があるためワクチン接種が推奨されています。
シングリックス®の副反応は?
- 接種部位の疼痛・腫脹
- 胃腸症状
- 頭痛
- 疲労
- 悪寒
- 発熱
- 筋肉痛
上記のような症状が出現する可能性がありますが、3日程度で症状消失することがほとんどです。
長引く場合には接種した医療機関に相談しましょう。
エキクリ各院でも接種可能です。
エキクリ各院でもシングリックスワクチンの接種が可能です。
費用:22,000円(税込)/回
※2か月間隔で2回の接種が必要です。
当院は24時間LINEで予約可能・駅チカで土日祝も開院しております。
ご本人だけでなくご家族にも帯状疱疹ワクチンの接種についてご紹介くださいませ。
ご予約の際には「自費診療・ワクチン・プラセンタ注射」をご選択ください。
ストレスを避けた規則正しい生活習慣と十分な睡眠で健康状態を保つこと、50歳以上の方はワクチン接種をおこなうことで予防をしていきましょう。
東京都でも50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンの接種を推奨しています。ぜひご検討ください。