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インフルエンザが大流行?症状、検査、潜伏期間、隔離期間等について解説

2023年9月20日時点で、発熱や喉の痛みを訴えて受診される患者様が多く、検査をしてコロナと診断される方とインフルエンザA型と診断される方がいらっしゃり、現時点ですでにコロナとインフルエンザが同時流行している状況だと言えます。

今回は、これから特に冬場にかけて流行するインフルエンザについて症状、検査、潜伏期間、隔離期間など徹底解説いたします。

インフルエンザとは

インフルエンザはインフルエンザウイルスを病原とする気道感染症ですが、一般の風邪とは異なり「重くなりやすい疾患」です。国内ではインフルエンザの発生は毎年11月下旬から12月上旬頃に始まり、翌年の1~3月頃に患者数が増加し4~5月にかけて減少していくパターンが多いです。
インフルエンザにはA,B,C型があり、流行的な広がりを見せるのはA型とB型です。

インフルエンザの潜伏期間と症状

ウイルスに感染してから、1~3日間程度の潜伏期間の後に、38℃以上の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが突然現れます。その後、咳・鼻水などの症状が出現し、約1週間程度で軽快するのが典型的な「インフルエンザ」の症状です。「通常の風邪」と比較すると全身症状が強いことが特徴です。
特に、高齢者や呼吸器・循環器・心臓に慢性疾患を持つ方や糖尿病などの代謝疾患のある方、免疫が低下している方は呼吸器に二次的な細菌感染症を起こしやすくなり、入院や死亡のリスクもあります。また、小児の場合、中耳炎を合併したり熱性けいれんや気管支喘息を発症することもあります。

インフルエンザA型とB型で症状の違いはある?重症度の違いは?

インフルエンザA型とB型で基本的に症状の違いはなく、どちらの場合も上記のような症状が出現します。
また、インフルエンザA型の方が爆発的な流行を起こしやすいため、死亡する方や肺炎などの二次感染で死亡する方が必然的に多くなり、インフルエンザA型のほうがより重症であるというイメージがあるかもしれません。実際はインフルエンザB型であっても重症化することはあり、インフルエンザの症状はかかった方の持病や免疫によっても異なるため、A型が重症、B型が軽症というわけではありません。

インフルエンザの検査方法は?結果はすぐわかる?

インフルエンザ迅速診断キットを用いて10分程度で結果が判明します。 当院では鼻スワブを用いて検体採取をおこないます。 コロナとインフルエンザの同時検査キットを用いた検査も可能ですので、コロナとインフルエンザの両方が流行している現在は同時検査を主に実施しています。

インフルエンザの検査費用については下記をご参照ください。

インフルエンザと診断されたら?隔離期間は?

インフルエンザは現在の新型コロナ同様5類感染症のため、明確な隔離期間等はありません。
ただし、学校保健安全法では、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあたっては3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。

静岡市「インフルエンザの出席停止期間」の考え方 より

社会人には法律上の出勤停止規定はない

児童や生徒などの場合は、上記のような出席停止期間が定められていますが、勤労者の場合は労働安全衛生法に出勤可否や出勤停止期間については明記されていないため、所属事業所の規定等によって対応が異なります。
一般的には医師の指導や、学校等に準ずる形をとる場合が多いようですが、所属事業所に確認することがベターです。

なお、一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻や喉からウイルスを排出すると言われているので、ウイルスを排出している1週間程度は外出を控える必要があります。咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、マスクを着用するなどし、周囲の方へうつさないような配慮が必要です。

インフルエンザの治療薬は?

インフルエンザは基本的には自然に治る病気であり、薬を使用しなくても、インフルエンザの症状は1週間程度で自然に改善しますが、薬を使用することで発熱などの症状がある期間が1日前後短縮されます。

また、乳幼児や65歳以上の方、妊娠中の方、持病のある方は重症化する可能性があるため、薬の内服を推奨します。

抗インフルエンザ薬の種類等については下記で解説していますのでご参照ください。

2023/24シーズンのインフルエンザの流行は?

https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html

2023年9月4日~9月10日のインフルエンザの流行状況は、前週の報告数よりも増加し、注意報レベルの区域が複数あります。
また、東京都・神奈川県いずれにおいても9月に入って流行開始の目安を大きく超える患者報告数が記録されています。また、その9割以上がインフルエンザA型です。
現在コロナも流行している状況であり、秋には危惧されていたコロナとインフルエンザの同時流行が起こる可能性も否定できません。

インフルエンザを予防するには?

インフルエンザは飛沫感染と接触感染が主です。

  • 外出から帰宅後など、こまめに流水・石鹸で手洗いとうがいをおこないましょう。
  • 予防接種を受けましょう。予防接種により発症する可能性を減らし、もし発症しても重症化することを防ぎます。
  • 十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫力を高めましょう。

当院でもインフルエンザの検査・処方や予防接種が可能です。

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  • 京急大森町駅前の大森町駅前内科小児科クリニック
  • JR蒲田駅前の蒲田駅東口クリニック
  • 川崎駅前の川崎駅東口内科クリニック・アレルギー科・小児科

でもインフルエンザの検査や処方が可能です。また、10月1日以降予防接種も実施いたします。
全院、駅前で平日はもちろん休日(土日祝)も診療しており、どの日時・時間帯でもインフルエンザやコロナ、発熱などの診察・検査等が可能です。隔離室も完備しております。

これから、インフルエンザの流行期に入り、ご心配な方も多いと思いますが、少しでもインフルエンザなどを疑うような症状が出た場合には当院をはじめとする医療機関を受診し検査・ご相談ください。

当院ではLINEによる診療予約を導入しております。
LINEから予約のキャンセル・変更も可能です。

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