インフルエンザウイルス A型 B型 C型の違い

インフルエンザウイルス A型 B型 C型の違い

インフルエンザウイルスの中で人間に感染するウイルスは大きく分けて3種類あります。
それはA型、B型、C型と呼ばれており、 一口にインフルエンザとは言ってもウイルスの型によって症状や経過が異なります。

インフルエンザA型

世界的な大流行が見られるウイルスで、日本で冬場に流行するインフルエンザの原因のひとつです。
インフルエンザウイルスA型・B型・C型の3種の中で最も流行しやすく厄介なのがA型といわれています。
他と比べ症状が激しく強烈な症状が出やすいですし、ウイルスの形をどんどん変えて進化し続けるため、A型はウイルスの型は140種類以上もあり感染した人や動物の体内でどんどん進化していくため、新型のウイルスが次々に現れます。
そのため今までに獲得した免疫が機能しにくくなり、ワクチンの予測も立てにくいのが特徴です。

インフルエンザB型

インフルエンザB型は、インフルエンザA型と同様に、世界的に大流行を見せるウイルスです。
インフルエンザの典型的な症状である38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状があらわれます。
A型との大きな違いは人にしか感染をしないという点です。
インフルエンザウイルスは基本的に一度かかれば、感染した型のウイルスに対してはしっかりと抗体ができるため同じ型に再度感染することはかなり稀です。
そのためB型はA型と比較してもワクチンの予測が立てやすいのも特徴です。
冬場にインフルエンザに2回かかるというお声を聞くこともありますが、これはインフルエンザA型とB型の両方に感染したためと考えられます。

インフルエンザC型

インフルエンザC型はこれまでご紹介したインフルエンザA型やB型と異なり、一度かかると基本的に一生かからないウイルスです。
そのため、子どもだけがかかるインフルエンザウイルスとなります。
インフルエンザC型は検査できる医療機関が少なく、通常のウイルス性の風邪と診断されることもあるため、気がついたら治っていたということが多いです。
流行期は1~6月ですので、インフルエンザA型、B型とは時期が異なります。
症状は発熱、咳、鼻水が主な症状で、38℃代の熱も出ますが2日程度で解熱します。
A型、B型と比べて症状は軽い傾向にあると言えるでしょう。

インフルエンザウイルス A型 B型 C型の感染予防

インフルエンザは型ごとにワクチンや治療薬が異なる訳ではないので感染予防も同様です。
手洗いやマスクの着用、ワクチンの接種をおこなってしっかりとインフルエンザ感染対策を行いましょう。
ワクチンを打ってもインフルエンザにかかることはありますが、重症化のリスクを抑えることができるのでワクチンを接種することを推奨します。