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溶連菌が大流行!2023冬警報発令|症状・潜伏期間・治療・出席停止期間を解説

この冬、溶連菌が大流行しています。東京都は溶連菌感染症の一種の流行警報を初めて発令する事態にも至っています。今後さらに流行が拡大する可能性もあります。 そんな溶連菌について、大人も感染するということは以前にこちらの記事でも紹介しました。症状・潜伏期間・治療・出席停止期間等について今回は解説します。 年末年始をしっかりと楽しむための感染対策についてもお伝えします。

溶連菌感染症とは

溶連菌感染症は、溶血性レンサ球菌と呼ばれる細菌によって引き起こされる感染症です。主にのどや口の周りなどの粘膜に感染し、感染拡大のリスクがあります。子どもの学校のクラスや集団生活の中で感染が広まることが多いです。

溶連菌の症状

  • 全身倦怠感
  • 唾を飲み込むとのどが痛い
  • 38度以上の発熱
  • のどや扁桃腺が腫れ、口の中に白い部分がみられる
  • 咳やくしゃみはほとんど出ない
  • 鼻水・鼻づまりなどの症状はあまりない
  • 口の中やのどに発生する赤い斑点(ストロベリー舌)

症状の重い風邪やインフルエンザと似たような症状が出現します。

溶連菌の潜伏期間

約2~5日程度の潜伏期間ののちに発症します。 一般的に子どもに感染しやすい病気ですが、おとなでも感染します。一度感染して治っても、繰り返しかかります。最初に現れる症状は個人差がありますが、のどの痛みや38度以上の発熱、手足に小さな赤い発疹が出現したり、舌の表面に赤いぶつぶつができたりします。 扁桃腺が弱い方は比較的かかりやすいともいわれています。

溶連菌の流行時期

溶連菌の流行時期は例年11月から4月です。しかしながら、流行時期でなくとも溶連菌に感染する可能性はあるので注意は必要です。

溶連菌の感染経路

  • 感染者の咳・くしゃみで飛び散った菌を吸い込むことによる飛沫感染
  • タオルや食器などを通して感染する接触感染

特に家族間感染は約2~6割程度あると言われています。もし子供が溶連菌と診断された場合には、マスクを着用し飛沫感染を防ぎ、手洗い・うがいも徹底しましょう。

溶連菌の検査方法

溶連菌の検査は、のどの奥から綿棒で検体をぬぐいとるだけで簡単におこなえます。(医療機関で実施) 5~10分程度で結果が判明しますので、来院してから帰宅までに結果を知ることができます。

もし溶連菌と診断されたら?治療法

治療にはペニシリン系の抗生物質(サワシリン、ワイドシリン、パセトシンなど・・・)を使用します。もし、ペニシリン系の抗生物質にアレルギーがあるなどで使用できない場合にはエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどを内服します。また、メイアクト、フロモックスなどのセフェム系の抗生剤を使用することもあります。 抗生剤を内服することで翌日には症状が治まることも多く、内服を自己中断してしまう人も多いのですが、内服をやめた途端に溶連菌は再度増殖します。処方された薬はきちんと飲み切ることが非常に重要です。 再発すると、血管性紫斑病、急性腎炎、中耳炎などの合併症を引き起こすなど重症化してしまうこともあるため注意が必要です。

溶連菌の出席停止期間

溶連菌は感染力が強い病気です。感染が判明したら会社や学校は休むようにしましょう。 基本的には抗生剤を飲みはじめてから24時間が経過すれば感染力はなくなり、症状も数日でおさまります。解熱し、他の症状もなければ出社や登校をしても問題ないと考えられますが、会社や学校で規定がある場合には、規定に従いましょう。法律で規定されている出席停止期間などはありません。

東京都の流行状況と予防方法は?

2023年12月22日時点 東京都感染症情報センターより

2023年12月17日までの1週間の都内の溶連菌患者数が複数の保健所で基準を超えるなどしたため、感染症法が施行された1999年以降はじめて警報が発表されました。溶連菌以外にも咽頭結膜熱(プール熱)やインフルエンザ、コロナも流行しており、感染症への注意が特別に必要な年末年始になりそうです。

こまめな手洗い・うがいやマスクの着用などといった基本的な感染対策を徹底しましょう。

当院でも溶連菌の検査や診察が可能です

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でも溶連菌の検査や診察をおこなっています。
全院、駅前で休日(土日祝)含む毎日診療しており、すべてのお時間で検査も対応しております。
隔離室も完備しておりますので感染症の流行期も安心してご受診いただけます。