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健康診断で要再検査・要精密検査と言われたときの対応|受診先・費用等について解説

再検査と精密検査の違いとは

健康診断や人間ドックは定期的に受けていますか。
結果報告に「要再検査」や「要精密検査」と書かれていたら、誰しも不安になることでしょう。
こうした再検査や精密検査といった二次検査の所見を受けている人の割合は年々上昇しており、2022年では約6割の方が何らかの所見を受けているといわれています。

過半数を超える人に所見が出ているからといって、結果を軽視していいわけではありません。
健康な体で過ごせるよう、適切に対処する必要があります。

そもそも、再検査と精密検査にはどういった意味の違いがあるのでしょうか。

「再検査」とは、検査結果の数値が異常であった時に、それが一時的に出た数値なのか継続的なものなのかを、もう一度検査して確認するというものです。
もしその再検査で、また同じような異常が見られたら、それが何らかの病気なのか、治療は必要なのかを確認するため、もう一歩踏み込んだ詳しい検査を行います。
この病気を特定するための詳しい検査のことを「精密検査」と呼びます。

どこで二次検査を受けるか

健康診断の結果報告を受けて、再検査・精密検査といった二次検査が必要になった場合、どこを受診すれば良いのでしょうか。
大きく分けて3つの受診先があります。

  1. 健康診断を受けた医療施設
    一番最初に頭に思い浮かぶのは、今回の結果報告を出した医療施設でしょう。
    すでに検査データ等があるため、二次検査はスムーズに行えます。
    また、初診料やデータ発行料、紹介状等の費用がかからないというメリットもあります。
  2. かかりつけ医や近所のクリニック等
    かかりつけ医が二次検査に対応しているなら、健康診断の結果を持っていけば、紹介状不要で受診することができます。
    近所のクリニック等で受診したい場合は、まず二次検査に対応しているか確認する必要があります。初診であれば、初診料が発生しますが、紹介状は不要です。
  3. 総合病院や大学病院
    精密医療機器を使った検査にも対応している場合が多いですが、受診には紹介状が必要です。
    紹介状がないと、診察料のほかに特別料金(初診7,000円以上/再診3,000円以上)が発生してしまいます。受診前にまず健康診断を受けた医療施設等に相談しましょう。

二次検査にかかる費用とは

二次検査費用は、基本的には受診者側の負担となりますが、保険が適用されます。
健康診断の二次検査費用は下記のような費用負担となります。(保険適用/3割負担)
これはあくまで目安ですので、具体的な費用詳細は受診予定の医療施設へお問い合わせください。

  • 血液検査:約2,500円~3,000円ほど
  • 尿検査:約1,000円〜2,000円ほど
  • MRI検査:約5,000円〜20,000円ほど※当院では対応していません
  • CT検査(1部位あたり):約5,000円〜10,000円ほど※当院では対応していません
  • 超音波(エコー)検査(部位による):約1,000円〜3,000円ほど※当院では腹部超音波のみ対応しています ※川崎院では現在超音波検査を実施しておりません
  • 心電図:約400円〜1,000円ほど
  • ホルター心電図:約5,000円ほど
  • 胃内視鏡(胃カメラ)検査:約3,500円〜5,000円ほど※当院では対応していません
  • 大腸内視鏡(大腸カメラ)検査:約5,000円〜10,000円ほど※当院では対応していません

※別途初診料等

自己負担がかからない場合も

二次検査は受診者側の費用負担が大きくなりがちですが、実は自己負担費用を出さずに二次検査を受けられるケースもあります。
1つ目は、会社が負担してくれるケースです。
福利厚生の一環で、二次検査費用も会社が負担している場合がありますので、まずは職場に問い合わせてみましょう。

もう1つは、「二次健康診断等給付」という制度を利用する方法です。
対象者に該当すれば、健康診断から3ヶ月以内に、労災病院もしくは都道府県労働局長が指定する病院・診療所で直接受診することにより、指定の検査や医師・保健師による特定保健指導(栄養、運動、生活)を無料で受診することができます。

自分が対象者であるか、どんな検査ができるのか等の詳細は、お住まいの都道府県の労働局へ問い合わせることで確認することが可能です。

いつまでに二次検査を受ければ良いか

再受診の時期は医療機関によって異なりますが、たいていの場合、再検査であれば「3ヶ月後または6ヶ月後に再受診」というケースが多いでしょう。
精密検査の場合は、受診時期の目安が記載されているケースと、早めの受診を促すのみで具体的な時期を明示していないケースがあります。
しかし、すでに詳しい検査が必要と判断されていることを考えれば、先延ばしせず、すみやかに受診することが望ましいでしょう。

再検査や精密検査の指摘を無視するとどうなるのでしょうか。

もちろん何か法的に処罰されるわけではありませんで。
ですが、ずっと心にもやもやを抱えたまま生活するのは精神的に良いことではありません。
健康診断の結果というのは、前日や当日の食事・行動・体調等、さまざまなものに影響されます。
ですので、異常が出たからといって、必ずしも病気であるということではありません。
再検査をして数値が正常であれば、一過性の異常であったと安心することができるでしょう。
また、もし再検査でも異常な値が出て、精密検査や病気の発見になったとしても、それは生活習慣を変えるきっかけになったり、早期での対策ができたりと、放置するよりは良い結果になることが多いでしょう。
体への負担、心への負担、そして経済的な負担を考えると、できるだけ早めに再検査・精密検査を受けましょう。自分の健康を管理できるのは自分だけです。
せっかく健康診断を受けたのですから、結果報告を無視せず、早めの受診を心掛けましょう。

当院でも健康診断結果のご相談・再検査・精密検査等が可能です。

でも健康診断結果のご相談・再検査・精密検査等に対応しており、周辺にお住まいの方がご相談にいらっしゃっています。
全院、駅前で休日(土日祝)含む毎日診療しており、すべてのお時間で検査も対応しております。
隔離室も完備しておりますので感染症の流行期も安心してご受診いただけます。
当院で対応が難しい場合やさらに精密検査が必要な場合には、責任をもって専門病院を紹介させていただきます。