【必見】新型コロナ支援終了|4月からの治療薬・ワクチンの費用は?
新型コロナ支援終了
厚生労働省は、2024年3月5日に「新型コロナウイルス感染症の令和6年4月以降の医療提供体制及び公費支援等について」にて、それまで行ってきた新型コロナウイルスへの公費支援を終了する方針を発表しました。
この発表を聞いて、
「つまり、どう変わるの?」
「4月以降、コロナにかかったらどうすればいいの?」
と不安になった人も多いのではないでしょうか。
4月以降の新型コロナ支援の変更点について確認しておきましょう。
簡単に言えば「インフルエンザと同じ扱い」
2024年4月以降の新型コロナウイルスの扱いは、簡単に言ってしまえば「季節性インフルエンザと同じ」です。
病院に行って治療を受けたり、薬局で薬をもらうときには医療費の自己負担額に従って価格が計算されます。
また、ワクチンの接種を受けたいと思ったときには65歳以上の高齢者、もしくは特定の基礎疾患がある60~64歳を除き、全額自己負担が原則となります。
入院した際にも「新型コロナだから」と自己負担額が軽減されることはありません。
ただし、そのほかの病気と同様、高額療養費制度が適用されるため、所得に応じた一定以上の自己負担額はかからないようになっています。
治療薬の費用変化
具体的にはどの程度費用が変化するのでしょうか。
3月までは、保険料の窓口負担割合に応じ、治療薬の自己負担額は以下のように決められていました。
3割負担 | 9000円 |
---|---|
2割負担 | 6000円 |
1割負担 | 3000円 |
例えば、新型コロナの治療薬に使用される「ゾコーバ」という薬は、5日分で約5万2000円です。
4月以降この薬を処方されたとすると、窓口で負担する費用は以下の通りになります。
3割負担 | 約1万5000円 |
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2割負担 | 約1万300円 |
1割負担 | 約5200円 |
3割負担なら約6000円、2割負担なら約4000円、1割負担であれば約2200円の金額増となります。
入院費用の変化
重症化してしまった際など、入院時の負担額にも変更があります。
3月までは、入院医療費に高額療養費制度にプラスして最大月1万円の補助がありましたが、4月からはそれがなくなってしまいます。
つまり、新型コロナにかかって入院してしまった場合は、それまでより最大で月1万円負担額が増えるようになります。
ちなみに、高額療養費制度とは、ある月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、上限額を超えた部分が保険から支給される制度。
加入者の年齢や収入によって上限額が異なります。
公的医療保険によって申請方法も違いますので、詳しくは自分が加入している医療保険に問い合わせて確認しましょう。
ワクチンの費用変化
新型コロナウイルスのワクチンは、3月までは無料で受けることができましたが、こちらも4月以降は有料となります。
ただし、60歳~64歳の対象者(60~64歳で心臓、腎臓又は呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方)、65歳以上の方には、自治体による定期接種が行われます。
定期接種は秋から冬に1回接種をするもので、費用は一部負担となります。
標準的な自己負担額は7000円程度となる予定ですが、自治体などが独自に補助する場合、更に低額になることも考えられます。
定期接種の対象者ではない場合も希望すれば新型コロナウイルスのワクチンを受けることは可能ですが、その場合は費用が全額自己負担となります。
病院・高齢者施設への支援も終了
新型コロナウイルスの支援は、窓口で支払う自己負担額だけではありません。
医療機関、高齢者施設へおこなわれていた支援も終了します。
病床確保料の廃止
新型コロナウイルスの患者がすぐに入院できるように開けた病床、あるいはコロナ対応のために運用できなくなった病床に対して支払われる「病床確保料」は、2023年10月以降に見直しが行われ、感染の状況が落ち着いている間は支払われなくなっていました。
4月以降は新型コロナの感染状況に関わらずこの「病床確保料」は支給されないことが決定されました。
施設内療養費の廃止
高齢者施設では、利用者が新型コロナウイルスに感染して施設内療養する場合の「施設内療養費」や、新型コロナウイルス感染症を原因として、追加で発生するかかり増し費用に対する補助などが出ていました。
これらについても3月末で終了となります。
エキクリでは発熱外来も対応しています
新型コロナウイルスへの補助金が終了したからといって、新型コロナの脅威がなくなったわけではありません。
引き続き、手洗い、うがい、マスクなどで感染予防に努めることが大切です。
もし発熱やせき、だるさなど「新型コロナにかかってしまったかもしれない」と感じた際には、隔離室も完備している当法人クリニックにご来院ください。
エキクリでは土日祝を含む毎日発熱外来もおこなっております。ご症状のあるかたやご不安な方はLINEでご予約のうえお越しくださいませ。
※当院では新型コロナワクチン接種は現在対応しておりません。