その咳、もしかしてアレルギーが原因かも?
だんだんと気温が下がってきてかぜやインフルエンザも流行ってきていますが、よくある症状として「咳」があります。
咳は日常的に出ることが多いため、「咳止めで対処しよう」と軽く考えてしまうことが多い症状ですが、中にはアレルギー反応によって出る咳もあります。
今回は、「アレルギーが原因の咳」について解説いたします。
アレルギーが原因で咳が出る?
かぜ、肺炎、インフルエンザ、コロナなどでもよくある症状として「咳」は出ますが、実際にはアレルギー性の疾患が原因で咳が出るということもよくあります。
たとえば、咳喘息、花粉症、アトピー咳嗽などのアレルギー性疾患は、咳症状が出現します。特に咳喘息やアトピー咳嗽は激しい咳が主な症状であり、激しくせき込んでしまうことで息苦しさや呼吸のしづらさを感じることもよくあります。
アレルギー性咳嗽の原因は「気道の炎症」であることが考えられます。炎症が起きて敏感になっている気道にアレルギー物質が刺激を加えることで、激しい咳を引き起こしてしまいます。また、咳以外にも「のどの違和感」や「のどのイガイガ感」「のどの奥のかゆみ」などの症状が出てくることもあります。
アトピー咳嗽とは?
以前、咳喘息について解説しましたが、アトピー咳嗽も近年咳喘息とともに増えているとされています。
気管~主気管支といった太い中枢の気道に限定して好酸球性の炎症が起きている状態と考えられています。症状は咳喘息と似ていますが、異なる病気で、長期的に喘息の発症をみとめることはありません。
アトピー咳嗽の傾向
- 痰のからまない乾いた咳だけが8週間以上続く
- のどにかゆみやイガイガ感がある
- 喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅー)・呼吸困難などがない
- 咳は就寝時、深夜、早朝に悪化しやすい
- 中年女性にやや多い
- 風邪薬や咳止めが効かない
- 気管支拡張薬が効かない
- ヒスタミンH1受容体作動薬が効く
- アレルギー性疾患の既往歴がある、家族にアレルギー疾患の方がいる、血液中の好酸球やIgE値などが増加しているなどアトピー素因を認めることが多い
上記のような傾向があると言われています。
喉頭アレルギーとは?
アトピー咳嗽と似ていますが、異なる疾患として喉頭アレルギーがあります。口や鼻から吸入された抗原によってのどの奥の粘膜に引き起こされる慢性的もしくは断続的な即時型アレルギーです。
喉頭アレルギーの原因によって季節性喉頭アレルギー:花粉などが原因と通年性喉頭アレルギー:ハウスダストなどが原因に分類されます。
喉頭アレルギーの傾向
- 痰のからまない乾いた咳だけが8週間以上続く
- のどのおかしな感覚が8週間以上続く(かゆみ、イガイガ感、チクチク感など)
- 喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅー)はない
- アトピー素因の所見がある
- ヒスタミンH1受容体拮抗薬が効く
- 他に長引く咳や喉の違和感を引き起こす原因がない
💡 アトピー咳嗽とのちがい
喉頭アレルギー:喉頭を中心に病変を認める
アトピー咳嗽:気管~主気管支にのみ好酸球性炎症を認める
アレルギー性の咳が止まらないときの対処法は?
気管支喘息、咳喘息やアトピー咳嗽、喉頭アレルギーなど、アレルギー性の咳が出るきっかけはアレルゲンへの曝露が要因です。また、そのアレルゲンは個人によって異なります。 ハウスダスト、花粉、動物のフケなどの原因であればそれらを避けることが重要です。 アレルギーを疑う場合にはアレルギー検査を受けられる医療機関を受診し、検査を受けてみることをおすすめします。
当院でもMAST36の検査が可能です。
その他にも、禁煙やストレス軽減など、原因となりそうな因子をつぶしていくことも重要です。 咳が長引く場合には放置せずに内科や呼吸器内科を受診して医師に相談してみましょう。
当院でもアレルギー検査や咳の相談が可能です。
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でもアレルギー検査や長引く咳のご相談が可能です。 全院、駅前で平日はもちろん休日(土日祝)も診療しております。当院では対応が難しい場合や精密検査が必要な場合には責任をもって専門病院を紹介させていただきます。
隔離室も完備しているため、感染症の多い季節も安心です。
咳が長引く場合には、一度受診し相談することを検討してみてください。
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