当院の新型コロナウイルスPCR検査の品質・精度について

公開日:2021年2月1日

当院は保険医療機関として東京都から正式な委託を受け、2020年6月より都内でもいち早くPCR検査を実施しております(自費のPCR検査も対応)。
近頃、医療機関以外が経営母体の施設によるPCR検査が流通し、検査ハードルが下がったことは望ましいことではありますが、その弊害が生じていることも事実です。
安価な簡易キットをご利用されたお客様から当院へのお問い合わせや再検査依頼をいただきますが、その検査精度を疑問視せざるを得ないケースが散見されます(検体採取方法の問題などもあるかもしれません)。
この点においては重要な問題と認識しております。

当院の2021年2月現在の検査や品質について許される範囲で記載することといたしました。

当院では、厚生労働省のページに記載されている診断薬を使用しております。
2021年2月時点で、日本では、国立感染症研究所の病原体検出マニュアルに基づく方法(感染研法)を基準として、その一致率で感度・特異度を評価しております。

厚労省・国立感染症研究所のリストは以下です。(pdf形式)

臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV 遺伝子検査方法について

当院で採用しているものは、前述した厚生労働省健康局結核感染症課国立感染症研究所の資料によると感染研法と比較して、

陽性一致率(感度に相当)100% (10/10)
陰性一致率(特異度に相当)100% (15/15)

という検証データとなっております。

また、世界的な一般的な基準(海外渡航も含む)である
『ウイルス量>100,000copies/mL』
の陽性検体については、社内検証(検査会社調べ)においても、感度・特異度ともに感染研法との100%一致を確認しております。

引き続き、安心して当院をご利用いただけるよう尽力してまいります。

作成:大森町駅前内科小児科クリニック医師