鼻スワブによる新型コロナウイルスPCR検査

最終更新日:2023年7月3日
作成者:大森町駅前内科小児科クリニック医師

当院で施行した新型コロナウイルスのRT-PCR検査(リアルタイム法)は、15,000件を超え、数多くのご質問をいただいてきました。
特に多かったご質問をもとに、新型コロナウイルスPCR検査についてわかりやすく解説していきます。

検査方法の違い

新型コロナウイルスのPCR検査をするときに、検体を採取する方法は、以下の2つあります。

  • 鼻咽頭ぬぐい(鼻やのどの奥から検体を採取する)
  • 鼻腔ぬぐい(鼻の入り口1~2センチ付近の検体を採取する)
  • 唾液(だえき)

鼻やのどからの検査は、咳やくしゃみなど飛沫が多くとぶため、検査に伴う他者(医療従事者を含む)への感染リスクも上がります。
以前はあまりPCR検査が普及しなかったため、多少精度は下がるかもしれませんが、安全性の高い唾液によるPCR検査を厚労省が承認しました。
それにより検査のハードルは下がり、民間の検査機関もPCR検査に参入したことも相まって、検査数が大幅にアップすることになりました。
現在は痛みも少ない、検査が簡単な鼻腔ぬぐいの検査を当院では行っています。

鼻スワブによるコロナ検査の手順

鼻腔ぬぐいの採取を行う方法を解説いたします。
基本的には自己採取を採用しております。
当院にお越しになった場合を例に、具体的にみていきましょう。

  1. 隔離のお席にてお待ちいただきます
  2. キットをお渡しいたしますのでご自身で検体採取をお願いいたします
  3. 検体採取後診察を行い、終了です

上の画像は、検査採取方法のイメージです。

鼻スワブによるPCR検査を受ける前に準備すること

特に事前の注意点はありません。

検体をとって何を調べているのでしょうか

新型コロナウイルスは、RNAウイルスです。出していただいた検体の中に、その新型コロナウイルスの遺伝子が含まれているかをPCR検査で調べます。PCRは、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略です。

実際に、検体の中に含まれているウイルスは少ないですが、ウイルスを増幅させて検出します。

あくまで、PCR陽性というのは、このプロセスでウイルスが検出された、という意味であり、イコール(=)感染、というわけではないことに注意が必要です。

反対に、PCR陰性というのは、ウイルスが検出されなかった、という意味です。絶対に感染していない、というわけではありません。
新型コロナウイルスは肺の奥にすみつきやすいため、検体の中に十分なウイルス量が排せつされておらず検出できていない、ということもありえます。

なんらかの症状があるか、症状がある場合いつからあるのか、濃厚接触のエピソードがあるか、など総合的な判断が求められます。

ご不明点は、お気軽に医師にご相談ください。

当院で新型コロナウイルスPCR検査をご希望の方は、詳しくはコチラのページをご覧ください。

予約方法

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作成:大森町駅前内科小児科クリニック院長